日本で一番、漆の漆の生産量が多いのは岩手県、二番目が茨城県です。
質としては茨城の大子の漆が一番で、漆の透明度、つや、のびの良さなどが他の産地とは違い、非常に良質の漆が採れます。

漆というのは10年から12年ほど育った木から、6月から10月まで漆かき職人が採取します。
木のかき傷を見れば職人の腕は一目瞭然で、一人前になるには、漆かきも、ものづくりも同じで一生が勉強です。

しかし、近年は漆も職人技も消滅してきました。そこで現在取り組んでいるのが、漆かき以外のシーズンに漆器をつくり、年間を通して漆に関わっていくという、新しいスタイルの後継者の育成です。

「器而庵」という新しい生活漆器のブランドは、そこから誕生しました。大子周辺で採れた漆でつくる、ふだん使いの漆器です。

漆のお椀は、毎日使ってください。使うことで、適度な湿度を与えることができます。
たとえば、油物をのせても、洗剤を使用してスポンジで洗っていただけます。洗った後は水分を拭きあげていただけば万全です。お椀など、うつわももちろんですが椅子やテーブルなどの家具類は、使っているうちに傷ができた場合は、補修や塗り替えができます。

漆は高級品で扱いが難しいと思われていますが、ご使用いただくのが漆にとって一番です。使ううちに、どんどんよい艶が出ますし、使い込んだ時にいい味わいになるように計算して制作しています。一生ものを超えて、代々伝えていけるのが漆器の良さで魅力です。